些細な日常の中の出来事でも利用者様にとっては特別に嬉しい瞬間があり、何年もそのことを覚えていてくれて「あの時はありがとう!」と言ってくれる方がいます。何年経っても変わらない、実感のこもった、この「ありがとう!」の声を聞くたびに、今の仕事のやりがいを実感します。
私たちは日々、心を尽くす、心を砕く、繊細な配慮をする、というスタンスで利用者様の日常生活を支えています。時間はかかりますが、私たちの「こころ」は少しずつ確実に利用者様の「こころ」にも届きます。じんわりと、じっくりと届きます。最近気づいたことがあります。それは、いつのまにか私のこころは豊かになり、それが自身の成長の源にもなっているということ。利用者とのこころの距離を縮めるアプローチが、私の成長を促してくれたのです。これは嬉しい気づきでしたね。
また、同時期に自分の家族からも「逞しくなり、成長したね。仕事のお陰?」と言われ、はっとしました。少々照れくさかったのですが、「こころの距離を縮めるアプローチのお陰です」と伝え、エピソードストーリーなども披露しながら、初めて家族と深い仕事の話をしました。そして語り終わった時に私のこころを満たしたのは「誇らしさ」でした。